パソコンが遅いと感じる最大の原因は?
それは、Windowsやデータが保存されている、ハードディスクドライブ(HDD)です。
CPUがいくら速くても、メイン・メモリをいくら積んでいても、データの読み書きの速度が非常に遅い記録媒体であるHDDを使用している限り、それがボトルネックとなり、パソコンの速さの足を引っ張る結果となっています。このまま、いくらWindowsの設定を最適化したところで、動きが鈍いことの根本的な解決はできません。
逆に言えば、HDDをデータの読み書きが速いものに交換するだけで、パソコンが遅いと感じる多くのストレスは解消されます。
HDDをSSDに置き換え超高速化!
そこで登場するのがSSDです。SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)と呼ばれる、半導体を用いたドライブに置き換えることで、ボトルネックを解消し、一挙にパソコンのスピードをアップさせることができます。
実際のところ、SSDの読み書きのスピードは、HDDの数倍から数十倍速いです。ただし、SSDに置き換えても、動画のエンコードのスピードなど、CPUやビデオ・チップの能力に頼っているものについては、あまり体感できません。
SSDを構成している部品は、メイン・メモリと同じような半導体で、最近では、身近なスマートホンやタブレットで多用されています。スマホの容量が”64GB”や”128GB”などというのがこれです。
SSDを導入すると、パソコンの起動は通常1分以内で終了し、立ち上がってすぐ使えるようになります。最新のパソコンでは、電源スイッチをいれてから15秒程度で普通に使えるようになる機種もあります。
HDDドライブとは異次元の速さで、パソコンのスピードを底上げしてくれます。Micorosoft WordやExcelも、アイコンをクリックしてから1~2秒で立ち上がるようになります。
SSDの優位点
SSDはHDDと比べて、5つの点で優れています。
特にノートパソコンにおいては、すべての面でHDDより有利です。
軽い!
SSDはHDDのように回転するディスクや動くヘッドが無く、チップと基板だけなので非常に軽い。(重さは1/2~1/3程度)
衝撃に強い!
SSDはHDDのように磁気ディスクを読み取るためのヘッドがないので、強い衝撃でもこわれにくい。(耐衝撃性は25倍:intel調べ)
省電力!
SSDはHDDのようなディスクの回転部分がなく、低消費電力なので、ノートパソコンのバッテリーが長持ち。(約1/3の電力消費量:intel調べ)
静か!
SSDはHDDのように回転するディスクや動くヘッドが無いので、全く無音です。
速い!
SSDはHDDに比べ、読み書きの速度が数倍から数十倍速い。